2009年6月28日日曜日

111.目黒区上目黒 光明泉

中目黒駅の近く、光明泉を訪れた。

旧山手通りを西郷山公園側に降りていき、住宅街を進むと光明泉が見えて来る。コインパーキングにクルマを駐車し、歩いて30秒。光明泉はビル銭湯である。階段を0.5階あがった先に入口がある。





下足を預け、自動ドアから中へ。フロントには若い感じの親父さん。後を継がれたのだろうか。接客が丁寧で元気よく、最高である。

フロント前は休憩スペースだが椅子は一脚のみ。テレビは高い位置にあり、フロント用といったところ。ドリンクケースがあり、銭湯検定の問題、1010などが置かれている。

右手の男湯へ。
脱衣場は天井低いがロッカーの数など、多いようである。体重計はデジタルのものでKUBOTAである。洗面所は二カ所、ドライヤーは3分10円だ。設備はやや古くなっているように見えるが、くたびれているといったほどでもない。

さてパパっと服を脱ぎ浴室へ。
中は繁盛している。島カラン一列で6-5-5-6。女湯側一列はついたてもある。カランはTOTOの新しいもので、湯温の調整、シャワーホースもすべてについているので、贅沢な設備だ。
時限式のカランは続けて出したい時には当然不便である。シャンプーの後などじっくり頭を流したい時には特に感じる。しかし、TOTOのそれは風呂椅子に座った高さで膝の位置に来るので、膝でスイッチを押せば両手もフリーになり湯を出すのに便利である。

天井はビル銭湯の割に高く、二階天井まで続いている様子。外壁側は分厚い格子状のガラスが多く並んでおり、昼の明かりの差し込んだ浴室を見るのも良さそうだ。

水風呂は水温19℃ほど。サウナ室の利用客が必ずと言っていいほどに入るので常に混雑して水温もややぬるく感じる。
中目黒という街に、根付いている立派な銭湯。お客も皆若く、地域の特色が出ている様子。かといって若いながらも銭湯マナーはしっかりしていて居心地がよい。
今度はサウナでも利用しようか。土曜の夜、銭湯から出ると一週間が終わったんだなと実感が湧く。これがいつもの土日の過ごし方というようになってきた。これはかなり喜ばしく、楽しい現実である。
さて浴槽へ。
浅い方はミクロバイブラに寝ジェット、深風呂があり、脱衣場よりのサウナ室の正面には水風呂もある。まずは浅風呂から。湯温はデジタル表示がされており、41.4℃。そしてラジウム温泉の表記がある。入ってみても強くラジウム温泉だとわかる確定的な事実はないのだけれど、その表示を見ているだけで体は素直に反応しているようである。

寝ジェットは二基あり、狭く足が伸ばせない上に水枕が冷えてないのが残念。
それ以外は快適である。
深風呂の湯温は41.7℃の表示。どちらもややぬるめだが、これで物足りなければ有料のサウナ室をご利用になってくれといった感じだろうか。

2009年6月21日日曜日

110.大田区南久が原 益の湯

東急池上線 久が原駅の目と鼻の先に益の湯はある。

車で来たのでコインパーキングに駐車し、線路沿いにしばらく歩き正面へ。



ビル銭湯で階段を少し上がったところに入口がある。



ビルは斜めの柱もあり、耐震性がいいようにみえるがとても古い建物。



入口で下足入れを預け、中に入ると同時にセンサーに反応し「いらっしゃいませ」の機械音。フロントにはやたら無愛想な女性がいらっしゃる。まさかこのお方が女将さんではないだろうと思う。

休憩所は7人ほどはゆったり過ごせる大きさ。ビートたけしや細川たかしとご主人様と思われるお方の写真、貴花田・若花田の手形もある。
湯賃をお渡しし、左手の男湯へ。
脱衣場は天井低いが、入口の外にあった斜めの柱がこちらにもある。
体重計は赤い色のKEIHOKU HAKARI。年季の入ったアナログ式体重計だ。

パパっと服を脱ぎ浴室へ。
中は奥行きのある銭湯。
島カランは一列で外壁より8-8-8-9の構成。9のうち一つは立ちシャワーが兼ねられているカラン。
島カランのシャワーは一つ飛びにシャワーが設置され、あるものとないものが交互に並んでいる。浴槽に入る前に体をしっかり洗っているとお客が一人いらっしゃり、桶と椅子を激しく洗っている。そして自分の体は洗わずに浴槽へ向かっていった。ふろ椅子や桶の他に洗うべきものがあるだろう。浴槽への扉にも注意書きがしてあるのだが、守られていない。常連の様で他のお客とお話をされているが、他の常連客も気にならないのだろうか。

さて浴槽へ。
三つあり、白湯の広い浴槽と、黒湯の浴槽が二つ。
広い浴槽は深い座ジェット二基と浅い部分。湯温は42℃ほどで、少し塩素臭いがそんなには気にならない。お客は5人ほどなので少なく、ゆったりと浴槽を満喫できる。
立ちシャワーでクールダウンし、黒湯の方へ。
黒湯はぬる湯と熱めの湯という構成で浴槽が二つ。
ぬる湯の方は湯温が42℃ほど。
ミクロバイブラも噴出しており、湯温のぬるさもあり長湯が可能だ。
黒湯はさっぱりした感じでぬるぬる感はない。肌に柔らかい感触がある。
続いて熱めの湯へ。こちらはジェットの噴出なく静かな湯面。湯温は43℃ほどだ。
背景をこちらから仰ぎ見る。
チップタイル画で赤富士だ。
帆掛け船が二艘。湖に浮かんでいる。
大きさは壁一面というほどではないがその赴きあるたたずまいにしばし見とれてしまう。

そしてこちらは土日にサウナが無料で開放されている。
場所は通常銭湯の釜場への扉があるところにある。
くぐると奥にももう一枚扉があり、そこが釜場への扉であるようだ。
サウナは100℃近くあり、暗い照明の中ストイックに体をいじめることができる。砂時計完備、椅子に濡れタオルが敷いてあるので少し座るのに勇気がある。

そして立ちシャワーで水を浴びる。水風呂が黒湯であれば文句無しだが。

湯から上がりフロント前でしばし休憩。
他のお客が出たり入ったりする際にフロント業務についておられる女性を観察してみるが、テレビを凝視しており接客というものを全くやっていない。いらっしゃいませの声もなければありがとうございますの声も当然なく、笑顔までもが全くない。生きる屍のように接客をしている。なにか嫌なことでもあったのだろうか。
写真に写るご主人や女将さんの笑顔がとてもまぶしく映るのと同時に、時代の流れ・昭和の終焉を肌身に感じずにはいられない夜であった。


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2009年6月20日土曜日

109.新宿区中落合 ゆ〜ざ中井

金曜の夜、新宿のゆ〜ざ中井を訪れた。
一週間続いた仕事が終わり、のんびりと湯につかって疲れを取ろうと思う。



目の前のコインパーキングに駐車し、ゆ〜ざ中井の目の前に立つ。
こちらの銭湯はマンション銭湯である。すぐ右手にコインランドリーがあり、銭湯入口をくぐると下足入れスペース。靴を預け、フロントで女将さんに湯賃をお支払いする。

休憩スペースはどこかの家庭のリビングスペースのようにテーブルを取り囲んで6人ほどが座れる広さ。左手の男湯へ。

天井は低い。YAMATOのデジタル時計があり、洗面台は二カ所。
特に趣のある代物は見当たらないが、ロッカー上に藤のベビーベッドが置かれている。子連れのお客さんが利用するのだろうが、こちらの銭湯にいらっしゃるお客さんは学生が多いようだ。

パパっと服を脱ぎ、浴室へ。
中は意外に天井高め。清潔で広々とした開放的な空間だ。
浴槽がかなり広く一つと、水風呂が浴室に入ってすぐ左手にある。
まずは女湯境側に横向きに広がっているカランスペースへ。
島カランが一列で浴室奥から7-5-5-2の構成。立ちシャワーは一基。
19のカランのほとんどをお客が埋めており、10人以上はいらっしゃる様子。
体をしっかり洗い、浴槽へ。

浴室の1/3を占めるほどの浴槽スペースではミクロバイブラ、ボディジェット、ボディエステ、ハイパージェットといったジェット系を楽しめる。しかもテレビが設置されており、音は出ないものの眺めつつ、湯を楽しむことが出来る。
湯温は43℃ほど。
水枕が設置されている座ジェット2基は特に心地よく、水枕はキンキンに冷えている。のぼせることなく長湯がじっくり楽しめる。
背景などはまったく見るものもなく、ひたすら体を洗い、テレビを見ながら湯につかり、サウナを楽しみ、水風呂に入る銭湯だ。昭和、レトロというキーワードは抜きにしなくてはならないだろう。

湯から上がり休憩スペースで一休みしようかと思ったが、なぜか満席。すぐ出ることにした。
後で奥さんに聞き込みをすると、女湯側は二階があり、露天があったとのこと。その代わりサウナ、水風呂はないそうだ。おそらく男湯、女湯はある一定期間で入れ替わるものと思われる。ぜひ近くへ来たらまた寄ってみることにしよう。


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2009年6月13日土曜日

108.目黒区上目黒 大黒湯

目黒の銭湯、大黒湯を訪れた。

目黒テニスクラブの目の前にあるコインパーキングに車を停めて、歩くこと5分。



大黒湯に到着。コインランドリーを左手に従えて、表向きは改築されているが千鳥破風の屋根が垣間見える。下足入れは58あり、開くと鍵の部分に「用心」と書かれている。

中に入ると、フロントから女将さんのいらっしゃいのお声。笑顔が優しくこちらまで優しい気持ちになる。金魚の水槽があり、テレビ、入浴グッズなど販売されている。椅子は4脚しかなく狭いスペースだが、園芸に力が入っており鉢植えがいくつもあり手間をかけておられる様子。

右手の男湯へ。
天井が高く格天井で、濃い茶色がすばらしい。しかも端は折り上げられている。
体重計はYAMATOのアナログ式。比較的新しい体重計だ。液晶テレビが壁に下げられており、庭が一坪ある。そこには松の木がうねりつつ空へと伸び、その傾きを支えるためのつっかえ棒が据え付けられている。
トイレがあり、中に入るがこれが非常に綺麗だ。床は磨き上げられており、植物があり、小窓からは坪庭の静かな灯、風鈴も見える。広さも十分あり、トイレの数が一つしかないという状況でなければ、のんびりと文庫本でも読みながら過ごしたい、そんなトイレである。

さてパパっと服を脱ぎ浴室へ。
こちらも天井高く二段式。島カランが一列で、7-5-5-6の構成。島カランの脱衣場よりの一つのカランはシャワーがない。そして外壁よりのシャワーはTOTOの最新式で湯温の調整ができる。脱衣場のよりは立ちシャワーも兼用のカランだ。

お客は7人ほど。土曜の夜、時間は22時くらい。60代ほどのお客さんが多いようである。
しっかり体を洗い終えると浴槽へ。
深、浅の典型的二槽式東京銭湯。
浅い方から攻めるが湯温は43℃ほど。時間も遅いし湯は柔らかく心地の良い肌触りである。二穴のジェットが二カ所から噴出している。しばし至福の時を過ごす。
水を浴び、クールダウンし続いて深風呂へ。
「あつい浴槽、入れるようになったら止めてください」と書かれている。
あつい浴槽が赤字で書かれているのでよほど熱いかと身構えてしまうが、浴槽の下でつながっており、大きな湯温の差はない様子。
実際43℃ちょっとといったところ。泡がぼこぼこと噴出しており、体を撫でながら包み込んでくる。こちらで背景をじっくり鑑賞。

立派な富士山のペンキ絵である。中島氏のものである(後で奥さんに聞いたが女湯側に「19年、4月23日」と書かれていたとのこと)。
その下の、通常広告スペースとして使われている部分には、久々に出会うことが出来た章仙の鯉の滝登りを描いたタイル絵である。九尾描かれている鯉は先頭を行く4匹の目の色は白い。狂うような表情である。その一方で後を着いてくる4匹は黒めで意識は落ち着き、心は冷静に見える。中央の5匹目は少し白みがかった目の色。こちらはそろそろ気も狂わんばかりの表情である。それだけ滝登りは大変であるということか。

そんなことを考えつつ、水をかぶり、湯につかるという行為を何度か繰り返す。
そして湯から上がる。

なんとこちらの銭湯はドライヤーが無料である。
髪を乾かし、帰宅の途に着く。
上目黒とはいえコンビニもないような静かな住宅街が続く街並。大黒湯という銭湯が重要な立場を示しているように感じるここら一帯の様子である。いつまでもすばらしい湯を提供し続けてもらいたい立派な銭湯であった。


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2009年6月7日日曜日

107.東久留米市幸町 第二喜多の湯

東久留米市にある第二喜多の湯を訪れた。

駐車場は建物の裏手、6台ほど駐車できる。すぐ側には煙突がそびえ立つ。実際触れる事ができる位置にあるのも珍しい。





第二喜多の湯は千鳥破風の屋根にせり出す形で入口が増築されている。中に入るとすぐにフロントスペース。女将さんが笑顔で接客をされている。フロントの右手に下足入れがあり、靴を預け湯賃をお渡しするとロッカーキーを渡される。ゴムひものロッカーキーでなく、マジックテープのもの。前のお客様の使用後から間もないのか少し湿っている。

右手に進むと横に広がる休憩スペース。ソファがあり、ゆったりと休憩ができる。テレビはあるが電源は入っておらず、静かな状態だ。時間は16時頃。休憩しているお客様は一名。
さて右手の男湯へ。

脱衣場は天井高く白い。貼り直されている部分が一部あり、そこは少しこぎれいな明るい色になっている。アナログ式の体重計はレトロな大型でTANAKAのもの。サッシの向こうにはベンチと灰皿が置かれている。
ポスターが貼ってあり、「お風呂まつり」とある。これは田無浴場組合で企画されたものの様で6/7(日)「枇杷の葉湯」が楽しめるとの事。6/7、まさに今日である。

パパッと服を脱ぎ、浴室へ。
お客は10人近くいらっしゃる。皆ご年配で常連客と見える。若者は一名もいない。
島カランは一列で、6-5-5-3。立ちシャワーは一基。
カランを確保し、体を洗うがすぐに隣にお客がいらっしゃった。日曜の夕方、なかなか繁盛している様子だ。

しっかり体を洗い、浴槽へ。
奥の壁沿いに広大な浴槽。その中には寝ジェット、ミクロバイブラ、電気風呂、座ジェット、ショルダージェットが設置されている。浅い浴槽だが、座ジェット二基の部分だけ膝下を収める分、深い浴槽になっている。
湯温は43℃ほど。
枇杷の葉がネットに詰め込まれ浴槽の端に浮かんでいる。入浴感に劇的な驚きはないが、ほのかに香が漂う。心なしか白い泡が多いような気がする。ジェットのせいかもしれないが、湯に数カ所浮かんだままになっている。ひょっとしたら枇杷の葉が少なからず影響しているのかもしれない。

まずは電気風呂から。久々に電気風呂を楽しむ。電気の力はかなり強烈。密着させている強者も何名かいらっしゃったが、自分ではとても無理であった。特に何をした休日という訳でもないので、疲れがそれほど貯まってないというのもあるかもしれない。

座ジェットは二基あり、スイッチ式になっている。これは一日中噴出している座ジェットよりもかなり省エネだろう。水枕も完備されているが、残念な事に非常にぬるい。
続いてショルダージェット。こちらは常に湯が流れ落ちている。しかし威力が弱く、利用されているお客も皆無。心地よさも皆無であると言える。
ミクロバイブラは細かい気泡により快適な入浴感。水面に達した気泡がはじけ飛び、プツプツと音を立てている。
寝ジェットもスイッチ式。なかなかの威力で心地も良いがあまりご利用になっているお客はいらっしゃらない。

背景を確認。こちらの背景はランダムチップタイルで鳥が描かれている。不死鳥のような感じの大きな鳥、そして小さめの鳥が二羽。太陽に向かって飛翔している。第二喜多の湯の兄弟銭湯、清瀬の喜多の湯はペンキ絵で富士山が描かれていたが、こちらは打って変わって路線が違うようだ。

サウナ室が脱衣場寄りに設置されている。これが無料。中は6人は入れる大きさで、しかもテレビ付きの豪華設備。温度は90℃ほど。外に出れば水風呂があり、何度も往復を楽しむ。水風呂は18℃ほどの二人が入れる大きさで、十分なもの。サウナを無料で楽しめ、しかも水風呂があるのは第二喜多の湯を訪れる十分なほどの選択理由になるのではないだろうか。

湯から上がり、トイレを使う。
一句、壁に掲げられている。とてもユニークである。しかし直接的すぎるので少し照れくさいが、何もないよりは楽しめる。



駐車場完備でクルマで訪れる事ができるので、近くへ来たらぜひまた利用したいと思う。日曜の夕方、明日からの仕事に備えじっくり入浴完了。さて帰ってビールでも飲むとしよう。

2009年6月6日土曜日

106.新宿区中里町 金成湯

今日は土曜日。新宿の大黒湯を訪れるが4月より長期休業の張り紙が。
大黒湯マンションもあり、とても趣のある街並。ぜひ訪れたかったが仕方ない。早期に再開されることを祈りつつ、近くの金成湯へ。

パーキングメーターに車を駐車し、路地の中へ。
金成湯はビル銭湯だ。
金成ビルという建物の一階に金成湯はある。
暖簾はなく、戸口がぽっかり開いており、灯りが路地に漏れている。
通りには自動販売機が何台も並び、風呂上がりの喉が渇いたお客を狙って待ち構えている。



入口から中へ。下足入れと傘立てが並ぶスペースは和の雰囲気はないが、モダンというほどでもない。
男湯、女湯の磨りガラスはよく見る立派な和の雰囲気である。大田区の第一京浜浴場、三軒茶屋の清水湯でも拝見したものだ。その昔は立派な宮造り建築だったのかもしれない。

男湯、女湯で別れている自動ドアをくぐると、フロントがある。こちらは男女共用スペースだ。しかし休憩するスペースはそれぞれ一脚ずつの丸椅子のみ。ドリンクは牛乳、コーヒー牛乳、ポカリなど。やや少なめ。
フロントの親父さんは笑顔はないが忠実に業務をこつこつこなしている感じ。

右手の男湯へ。
番台をひっくり返した形の位置にフロントがあったことがわかる。
天井は高めで二階部分にまで広がっている。
庭があるがその先に手洗いがあり、こちらが強く異臭を放っている。庭で一休みという訳にもいかないほどの匂いだ。

体重計はアナログ式で腹の高さまでのもの。ISHIDAと書かれている。そして「新築記念 昭和47.7.21」とも記載されている。金成湯は建てられて40年近く経っているということか。しかし金成湯の新築記念とも限らないので断定は出来ないところだが。
縦型のエアコンはMITSUBISHIの新しいタイプ。新型の縦型エアコンというのも銭湯にしては贅沢続々と気持ちのよい風が送り込まれてきている。

ビル銭湯にしてはかなりの開放感。
パパっと服を脱ぎ、浴室へ。

こちらも天井は高い。その分、奥行きはそれほどでもなく狭くなっている。
島カランが二列で6-4-4-4-3-3。立ちシャワーは二基。
中央部分の島カランにはシャワーが備え付けられていないので、外壁側のカランを確保。
左のカランが湯である。大抵は右が湯のような気がしないでもないが、すぐ慣れる。
体をしっかり洗い、浴槽へ。

浴槽の数は三つ。
外壁にはサウナ室。そして正方形の浴槽が奥の壁沿いに並んでいる。まずはミクロバイブラ、座ジェット二基、そして深風呂だ。

ミクロバイブラに浸かると湯温は44℃ほど。湯が若干硬めである。
しかしバイブラのきめ細かい泡が快適。やや熱めの湯も体に染み渡る。

続いて座ジェットへ。こちらの湯温は0.5℃ほど下がるイメージ。ジェットの強さは普通。カランとの距離が近く、お客の顔がよく見える。徐々にお客は数を増し、7人ほどのご利用。女湯側からはほとんど音が聞こえてこないが、繁盛はしていないのだろうか。男湯側はなかなか繁盛しているようだ。
真っ赤な体の親父さんがサウナ室、立ちシャワーの往復を何度も繰り返している。サウナ室は2人入ると窮屈なほどの大きさなので、真っ赤な親父さんがいる限り利用するのも難しそうだ。

深風呂は湯温は同じ程度。ジェットが心地よくぼこぼこと噴出している。
こちらで背景をじっくりと拝む。チップタイルの四国の絵か。小島を近代的で立派な橋がつないでいる俯瞰の絵。本州と四国を結ぶ、本四架橋と思われる。
女湯境には洋風な湖畔、レンガ造りの建物がいくつか。銭湯ではよく出会うモチーフのチップタイル画だ。

しっかり温まり、仕上げにサウナ室へ。
真っ赤な親父さんも無事どこかへ行ってしまい、サウナを利用することが出来た。スチームサウナで、時折蒸気が噴出される。ベンチにはちょろちょろと水が流れている。温度計も時計も何もないが何にせよ無料なら満足できる。

水風呂はないので立ちシャワーでクールダウン。
お客が多い割に皆静かに湯に立ち向かっている。静かにじっくり湯を楽しめる雰囲気だ。フロントの親父さんもクールで深くプライベートに立ち入って来ないような雰囲気がある。暖簾もないし、大人の銭湯だ。
金成湯、屋号からして派手なイメージもあったが実際はそんなことはない。エアコンが新型でやや贅沢なところくらい。また近くに来たらよりたい銭湯であった。

2009年6月1日月曜日

--.世田谷区玉川台 藤の湯

日曜の夜、地元の藤の湯を訪れた。

藤の湯という屋号を考えた時に、路地に入る入口にある矢藤商店という建物が目に入る。
これが由来なのかなと思う。

お客はお二人。
10時半から11時15分にかけての利用。女湯側にはお一人のみお客がいらっしゃったようである。
備長炭の香が檜の香に混じり鼻孔をくすぐる。